ロの字型テーブルレイアウト

コロナ対策でディスタンスを取るためのテーブル配置として提案した「劇場型」ですが、スクール型の配置は馴染みが無さ過ぎて取り入れるのにハードルが高いという人のために、こんなレイアウトも考えてみました!
これもまた、国際会議とかでやりそうなテーブル配置ではありますが、中央にディスプレイテーブルを設置したのがポイント。ゲスト同士のディスタンスを自然と取りつつ、華やかになるレイアウトの提案です。
自然とディスタンスを取りつつお食事を楽しめるレイアウト作り

劇場型の時と同じ会議用のテーブルを使って奥行きのないゲスト席を作り、席間を広く空けてその間に装花を配置するようにします。
向かい合う人との距離が一番気になると思いますので、テーブルの距離を大きく離して、しかもその間にもう一つ余分にテーブルを置き、そこをかわいくディスプレイしちゃおうというわけです。
劇場型の時にも意識して工夫しましたが、飛沫感染対策のため会話をメインに楽しめず、前を向いて食事するような感じになったとしても、凝ったかわいい装飾を見ながらであれば、ゆるりとお食事を楽しめるのではないかと思いました。
さらにお勧めなのは、何か動くものをディスプレイに取り入れると飽きずに楽しく時間を過ごせるということです。今回は金魚を泳がせてみました。
ジオラマみたいにして鉄道模型を走らせるのもやってみたかったのですが、今回は全体として「かわいい和」にまとめてみました。
ディスプレイテーブルとの間にできたスペースも有効活用


間隔を空けて配置することでできたスペースに、ドウダンの立木を並べてみました。ゲスト目線で見ると、木立の向こうにかわいいディスプレイが見えて、さらにその向こうにほかのゲストが座っているような感じです。
これなら、向かい側の人が知らない人だったとしてもほとんど気になりません。
室内なのに、林の中でお食事しているみたいな爽やかな気分を楽しんでもらえます。
ディスプレイテーブルの装飾にはぜひこだわって


今回は、金魚を使いたかったので和風のテーブルコーデにしました。洋風の場合は、熱帯魚なんかを泳がせても素敵になると思います。
伝統的な和風ではなく、洋風の可愛い和にしてみました。
向こう側が全く見えなくなるほどは盛りすぎず、かといって、平らにベターっとなってしまうと何も見えないので、適度に高低差をつけたディスプレイがおすすめです。
動くものをディスプレイに取り入れて飽きない工夫を

凝った可愛い装飾なら、それを見ながらお食事するだけで幸せだと思うのですが、より楽しんでもらうには、何か動くものを取り入れてみてください。お食事の場なので、動物というわけにはいきませんが、金魚や熱帯魚だったらアリですよね。
からくり時計みたいな動くおもちゃも面白いと思いました!
ゲスト席間に装花を配置して自然にディスタンスを取る



劇場型でやったのと同じですが、ゲスト同士の間に十分な距離を取るために、装花はショープレートの奥側ではなく、横に配置します。奥行きの無いテーブルを使うことで、不自然にならずにできるレイアウトです。
今回はちょっと洋風なかわいい和がテーマだったので、桐のトレーに小さな陶器の器を乗せてお花を盛り、朱赤の房をつけたサンキューカードを飾ってみました。
花びらを散らかすなど、空間をゆるやかに埋める飾り方が効果的です。
ランチョンマット風に使うとかわいいペーパーナフキン


ウェディングのテーブルコーデでいつもおすすめしている便利アイテムのひとつにペーパーナフキンがあります。カルトナージュの材料などとして、最近は本当にたくさんの種類があるんです。
一人一人の席がきちんとわかりやすく作られているっていうのもディスタンスを取る上で大事なポイントです。着席スタイルであれば、何もしなくともしっかり席は区切られているわけですが、よりフォトジェニックに実現するためには、可愛い柄のランチョンマットを引くのがおすすめ。
ウェディングではゲストの数が何十人にもなるのが普通ですから、きちんとしたランチョンマットを用意するのは骨が折れますし、経費もたくさんかかってしまいます。
そこでおすすめしているのがペーパーナフキンなんです。10枚で数百円程度で売っていますので、気軽に使うことができます。
4つ折りになっていることが多いので、広げてアイロンをかけるときれいに使えますよ。
ひし形に置いてショープレートの下から柄が覗くようにすればさりげないポイントに。
ホスピタリティを感じるギフト


ちょっとした心遣いとして、ゲスト一人一人に扇子をプレゼント。なんで扇子なのかっていうと、隣の人とお話ししたりするときに、口元を隠して飛沫防止に使えるからです。
お食事中はマスクを外しますし、お隣の人と話す都度、マスクをつけるなんてことはなかなかしづらいでしょう。そこで、テーブルに扇子を一つ置いておいて、気になったら口元を覆いながら話せばいいのです。
和婚がテーマのテーブルコーデですから、ゲストの方々が扇子で口元を隠して話す様子も、平安時代の貴族のようでサマになること間違いなしです。